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第8話 キッチン立ち上げ物語

2月4日。とにかく少しでもお店なり、シェアキッチンなりを早く始めなければ、食べていくことができない。

正直、1歳になったばかりの子供を抱えての先の不透明な生活は不安しかない。

食べつなぐのに、とりあえずの仕事も探さなくては、と考える。
ここを紹介してくれた不動産屋さんに「何でも屋」みたいなことするので、
地域で片付けなど困った人がいたら紹介してほしいとの打診もしてみた。

お菓子以外での自分の価値を見出すことができないから、勉強も始めることに。
慣れないツイッターではこの部屋を貸し出すためにレンタルスペースの勉強や、マーケティングの勉強なども。

とにかく慣れないことだらけ。なにから勉強したら良いのか?すらわからない。
とりあえず笑顔で、この状況を無理矢理にでも楽しむことに決めたのである。

父として、挑戦している姿を見せていたいのである。

目次

やるべきことは決まっている

まずはあの部屋の掃除

広い方の部屋をどうするか?
要はスケルトン状態なので、どれだけ手を加えるのか?でかなり工事費が変わる。

YouTubeで部屋の壁の作り方を見てみたりしていたが、これ素人でどこまでできるんだろう。
知り合いにも声をかけてみることにしてみた。

そして、もう片方の部屋。歯医者さんの方だ。
とにかく20年蓄積されたほこりはかなりやばい。

とりあえず、前に向かって掃け。だな。

人間追い込まれたら力が湧くもので、普段はお菓子作りをしていた人間としては「潔癖症」なくらいだけど、
こうなったら埃と仲良くするしかない。

掃除、勉強、笑顔。これらを意識して自分にできることを、
まずは手の届く範囲のことをするのである。

全ては自分次第。

また、社会に自分たちの居場所を作るのである。

「ひとひとり」の力は小さい

だが、全てのものは一人の人間の想いから始まる。その熱い気持ちに共感を抱き、感化されてひろまるものだと思う。
せっかく生きているのだから、
自分をしっかり生きていきたい。自分が自分であるためにできることは、
まずはステージなんて良いものじゃなくていい。
誰かの評価ではなく、自分が納得できる場所を手に入れることなんじゃないかな?と感じる。

この頃に本当に感じたことは。「コップの水」の話によく例えます。

水が半分あります。多く感じるか?少なく感じるか?

高木の考えはこうです。

「水があるだけ幸せ」である。生きていれば、大切な人がいればそれで幸せなんだと思います。

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