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第5話 キッチン立ち上げ物語

行きましたよ。「よろず支援拠点」今回はそこのお話です。

自分に至らないことがたくさんあるのはわかりますよ。
でも客観的に見てもらいたくて、だからこそ話を聞きに行くんだけどね。

まぁ、でも客観的な意見は自信をなくすものでありますな。。

目次

お菓子を作る場所のないパティシエに何ができるのか?

自分の可能性は信じつつではありますが、人は環境に左右される生き物ですよ。

こんなにも何もできないと、無力感を感じたときはなかった。

仕事も無い、現場も無い、1歳になりたての子供もいる。
さらに言うと将来に対して不安しか無い状況です。

ポジティブですよ。けど、、なんの保証もなく、稼ぐ手段もない。
ほんの少し前までは、お菓子屋さんをしていて自分の腕で人を喜ばせていたのに。
作る場所がなくなった時に、お菓子と言う手段に甘えていたわけではないですがお菓子が人生を占める割合の多さを再認識しました。

だからと言って、どうしようもない。気になる場所は見つけたと言っても、ただそれだけ。

この頃の「初心」は忘れない。

鏡に向かって笑顔を作る練習をする
笑ってしまうかもですが、本当そのレベル。鏡を綺麗に拭く。玄関の靴を揃える。
外出したら、誰かに「ありがとう」と言ってもらえる行動をとる。1日3回は「ありがとう」をもらうよにする。
あと、モーニングノートをとる。などなど、本当に大変な時期です。

もちろん勉強もしていました。めちゃくちゃたくさん本も読みました。
Twitterも初めて見て、ビジネス系と言われるYouTubeも何度も見返しました。

これだけやったところで、いきなり稼げるわけがないんですよね。
自分にはこれまでの経験があるはずなのに、それが自分では見えないし、それをお金に変える術を知らない。

と、まあこんな自信喪失している状況でのよろず支援拠点の電話をして、予約をとりました。

どれだけ、毎月お金を残したいですか?

1月の朝、晴れてはいたけど気持ちは少し不安で曇りがち。
1歳の子供と、奥さんを連れて。奈良の駅付近の有料パーキングに車をあずけた。
普段は気にもしなかった地味なビルの3階だか4階にそこはありました。

事務的な場所で受付に入ると、元気な声で女性の方が対応してくれて、4人ほどパソコンに向かっている人たちを横目に少し狭い会議室に通されました。

大きなホワイトボードがあり、何か講義でも受けるのかな?と言う感じの場所でした。
笑顔の60歳前くらい、ちょっと白髪まじりではあるけど日に焼けた印象で健康的、ドラマの脇役で出てくる
小日向文世さんのようなノリのある人でした。
が小脇に書類を抱えてこなれた挨拶をしながら入ってきました。

清潔なテーブルに男性1人背中にはホワイトボード。
向かい合うように高木、奥さんとその膝には1歳になりたての息子。

小日向さんにこちらの現状をある程度話をしました。
これまでの経緯と現状、そしてこれからやろうとしていること。

今までお店を経営してようが、関係なく初心者として扱われる。

これはなかなかプライドが傷付きます。これまではアドバイスをする方だったのに。
しかも、20年近く自分の下で働いてきてくれた奥さんの前でです。
ただ、そんなことを言ってる場合ではない。相談に来て、家族でこれに向き合うのだ。

どれだけお金を残したいですか?

そりゃ、あるだけあれば嬉しいわよ。

けどそうじゃないんですよね。質問の本当の意味と言えば、

いくらあれば生活が成り立ちますか?それを踏まえた上でいくら欲しいんですか?

結構意地悪な質問の仕方なんです、これ。

あなたの理想と見積もりは甘いですよと突きつけて来ているんです。

理想を聞き出して、それで本当にいけるんですか?
そのやろうとしていることにいくらかかるのか?知っているんですか?
と小日向さんは詰め寄ってきます。
世間はそんなに甘くないんだ。と。

相談をしにきただけなのに、なんでこんなに言われなくちゃいけないんだ。
もう少しやさしく。もう少し優しくしてくれ。
俺は現状に落ち込んでいるんだよ。。

さらに小日向ターンは続く

初めのやりとりは、持論を展開しやすくするのと、相手に話を聞かせるモードに入れるための小日向さんのいつものやり方なんだろう。と感じました。これまで企業で営業職をしていたりして今はこのよろずで仕事をしているんだとか。

ホワイトボードに書き込み始めました。

必要な売り上げが見えてくる。

毎月、手元に残したいお金。生活できる最低必要な金額、要は生活費。
そこから、店舗の家賃や光熱費。はいくらなのか?
どれくらいお客さんを呼べるのか?1日の必要な売り上げが見えてきます。

例えば、カフェをするとします。

お客さんの大体の単価、何席で何回転すれば目標の金額に到達するのか?
その到達させるための仕込みやサービスは2人で可能なのか?
それらをしながら、宣伝、SNS、子供との時間は取れるのか?
改装費や準備にいくらかかるのか?
いくら政策公庫にはいくら借りたらいいのか?

ひとまずは厳しい話をされます。これはしょうがない。現実に目を向けるためには必要です。

モトヒロ

それがわかんないから相談に来たんだって。。

でも、ある程度足りないところは見えてきた

3階の店で本当にお客さんが呼べるのか?と言う不安はありつつも、
これまで自分たちはお客さんを喜ばせてきたんだから、なんとかできる。

覚悟はしていたので、帰りの車では
奥さんとはしっかりと話をするモードに入っていきました。

この後も何度かよろず支援には足を運ぶことになります。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • カフェ、何回転したら必要経費プラス生活費、借り入れの返済のお金に滞りなく支払いができるのか、有限会社のケーキ屋、株式会社のケーキ屋、菓子製造以外にドレッシング、精肉加工ができる工房持ちの会社、個人経営のうどん屋、16歳から飲食業しか働いたことないですが、社長や奥さんがめっちゃ頑張って働いてる姿を間近で観て働いてたので、自分が起業するとか店舗を持つとか滅相もないってモードで生きてきました。高木さんのインスタライブやブログを読んで、マインドが変わっていき、シェアキッチンは竹田にないけど、シェアハウス、シェアカフェができるよう許可を取ってる場所があり、その建物でぐるずぶ市ってマーケットが毎月第三日曜日に開かれてまして、今回は見学、来月は出店に向けて取り組み始めようと想ってます。次の続きのブログも楽しみです✨

    • 高山さん!いつもありがとうございます!
      結局のところ、政策公庫も返せる見込みのある人にしかお金は貸せないですもんね。
      どこの社長さんや奥さんも本当に大変な想いをして切り盛りされてますよね。
      僕もパン屋の父と母を見て、自分もその中に飛び込んで、大変さを肌で感じていました。

      来月、出店とのこと!すごいですね!変化の時なんですね
      高山さんの挑戦を高木は応援しています!

  • いくらお金を残したいか?まずそこから聞かれるんですね。
    ちょうど創業ゼミが始まるところでありがたい予備知識。
    そうやって計画していくのですね!
    いつもありがとうございます。

    • おお!創業ゼミというものに参加されるのですね!
      とても良いと思います!

      担当の方の特性によって変わるかと思いますが、
      結局はそんな感じのお話にまずはなるかと思います!

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