「スイーツ特化型シェアキッチン」を高木は運営しています。
使う人が自分のブランドを持ち、販売目的で使用するレンタルキッチンです。パティシエである僕が12年店舗経営をしていた時の道具をそのまま使えるようにしています。
そのシェアキッチンでは現在も高木自身もお菓子を作り、高木の奥さんのカフェ『3F上ル』(サンガイアガル)を週に2回営業しています。
現在進行形でカフェも営業されているシェアキッチンです。
そもそもシェアキッチとは?
- 「シェアキッチン」キッチンをシェアする。それはわかるけど、何ができるところなの?
- シェアキッチンで何ができる?
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1番の特徴は「製造許可」があるということ。
実はこの「製造許可のない設備(キッチン)で作ったものは販売してはいけないんです。
「製造許可」は各自治体の保健所の審査を通過して得られる「そのキッチン自体に与えられる免許」のようなもの。 - 「製造許可」があると何が良いの?
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「販売可能」になる。ということは許可のない場所で作ったものは販売してはいけない。ということになります。
クッキーとか買うと裏に表示シールなどを貼っていると思いますが、製造場所を明記しなくてはいけないんです。
これらがきちんとされていることで購入された方が安心して購入、食べることができます。 - 併設しているカフェでの提供も可能になります。
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高木のシェアキッチンでは「スイーツであればカフェでの提供も可能です」
「製造許可」と「飲食店での営業許可」は少し違うので別々に取得する必要が以前はあったのですが、
2年ほど前に改訂されて保健所との話の中でスイーツの提供も可能になりました。
さらに「材料の小分け販売」も許可を得ています。 - シェアキッチンを使うために必要なもの
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「食品衛生管理責任者」を取得している必要があります。
こちらは各自治体の保健所に問い合わせいただいて「講習」を受けることで試験もなく取得できます。
毎日開催しているわけではないのでスケジュールは要確認です。
あと半日以上かかるのと、費用がかかるので事前の準備も必要です。
(コロナ禍以降は自宅でパソコンで受講できるようにもなっているみたいなので保健所に問い合わせしてください)
シェアキッチンを借りたい人に必要な準備は?
自分の一旦のゴールをザクっとでもいいので決める。
・自分ブランドを持ちとにかく販売をする経験を持つ
・定期的に販売をしていく(マルシェに出店、通販、卸など色々)
・いつかは店舗を持つ(1人でやるのか?大きくしたいのか?
などなど人によって様々ですが、それぞれの理想があるはずなので一旦のゴールを決める。
(この時点ではゴールは目安なので、途中で変わっても大丈夫です。行動することが大切です。考えすぎて動けないのは時間がもったいない)
キッチンによって条件が違います。
・高木のキッチンでは「食品衛生責任者」を取得している必要があります
各自治体の保健所に問い合わせいただいて受講していただく必要があります
(試験はなく1日受講したら取得できます。費用は1万円ほどです)
大体の場合はこの「食品衛生責任者」は必要になります。事前に勉強は必要ないですし、自分のキッチンを持ったりするときでも持っていて損はないので早めに取得しておくことをおすすめします。)
シェアキッチンによって費用や設備は変わります。
・初期費用が必要なキッチンもあります
・基本的な金額というのも設備や立地、オーナーの考えによって違います
・安いから良いとは限りません
シェアキッチンは通える距離であるか?大切です。初めは勢いがあるので多少の距離は頑張れますが、慣れてくると移動時間も大切だということに気が付きます。安いから往復1時間かけて通うのと少し高くても家から10分。では時間という大切な資源にガソリン代など結局は安いけど高くつくなんてこともあります。
あと、設備の面でも同じことが言えます。アイシングクッキーに使う「フードドライヤー」や特殊なものなどが備え付けているのか?などもありますね。毎回持ち込むのか、キッチンで自分の収納場所を借りられるのか? も確認が必要です。
1番大切なのに”忘れがち”なこと
・自分はキッチンを借りることで何を実現したいのか?
実はこれが1番大切なんです。
当然と言えば当然なのですが、あくまでシェアキッチンを借りることは「手段」であり「目的」ではありません。そのことを忘れてしまっていることがよくあります。
お店を持つことを目標にしてしまって、念願のお店を持って、何がしたいのか?がわからなくなることがあるんです。それと同じでシェアキッチンを借りて何がしたいのか?
お客さんの喜ぶ顔が見たいとかいう人が多いですが、これではそのうち行き詰まります。
当然のこと過ぎるので、もう少し突っ込んで考える必要があります。
どう喜んで欲しいのか?どんな時に自分のブランドがお客さんにとって必要なのか?
喜ぶためになぜ自分のブランドが必要なのか?
自分のブランドの存在理由であり、目的(ミッション)を明確にしておく必要があります。
困った時に立ち返ることができる。自分自身の軸でもあるのでここには時間はかけるべきです。
この記事は少しずつ書き足してボリュームアップしていきます。よろしくお願いいたします。
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