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第6話 キッチン立ち上げ物語

職人をなめちゃいけないぜ「無いなら作る」の精神ここにあり

目次

とにかく進め!

あとの無い時は前しか見ないことにしている

今の高木には前に進む他に選択肢はない

誰かにどんなことを言われようとも、、

実際に、ここで挫ける人はきっと多いだろうと思う。
守る家族がいる、子供はしかも1歳になったばかり。収入が途絶えるのだから。
しかもなんの保証もないのだ、さらに言うと商売を始めるのにお金もない。

不思議と昔から、逆境には強い性格みたいで、
挫けてしまった方が楽なのかも?なんて思うこともしばしば、、

それでも、お店をしていた頃の荷物を運び出さなくてはいけないのだ。
この時に初めてトラックを運転した。

奥さんを隣に乗せて、これまでの生活を乗せて、
一緒にこれまで戦ってきたお店の「ものたち」とトラックで次の予想もつかない環境に飛び込む

困った時に助けてくれる人たち

これらの荷物たち新しく借りた家には全て収まらないので、
分散させて、一旦おいておくことになった。

高木の実家。小学校3年生の頃からお世話になっている家。
実家を出るまでの19歳まで暮らしていた場所。
ここも母の闘病生活の場所で、その後母が亡くなって、
父が荷物を片付けていたので荷物を入れるスペースはあった。
だが、父一人に3階建ての家は広すぎるため引越しするとのことで
タイムリミットがあったのだ。

ちなみにこのあと、部屋が荷物で満タンになる。

そして、お店をしていた頃からお世話になっていた卵屋さんに無理を言って倉庫の一部を借りることに。かなり荷物は処分したつもりだったけども、
14年以上かけて、手元に残ったものたちを簡単に処分できるはずもなく。

なんとかして、以前の生活を取り戻しつつ前に進めないか?

とにかく、物件を決めなくては先には進めない。
これだけの荷物が入る場所だ。
あの3階だとして、これらを持って上がることなんてできるのだろうか?

困った時に離れる人たちもいる

人生が変化するときは、クラス替えが起こる。

これは自分の生活環境が変化すると付き合う仲間が変わるということだ。
自分の考えがまるっと変わる時も同じだと思う。

これまで興味のあったことが途端に興味がなくなってしまうのである。

ということで、高木はお菓子屋さんをしていたので、
そのお菓子屋というタグで付き合ってくれていた人は自然と離れていく。

これは、自分の力量不足とか、そういうことではないように考えている。
お互いに役目が終わったということ。
また必要になったら引き合って仲良くなる時期も来るだろう。

その頃には俺はもっと大きくなっている。と確信している。

では、高木はお菓子屋から何に変わるのか?

これまではパティシエとして、お菓子屋のオーナーとしてを大切にしてきたが、
これからは「家族」を大切にする。というものと、
シェアキッチンなどをして、これからの人たちをサポートしていきたい。
それで食べていきたいと考えている。

お菓子屋の頃だと、お菓子屋のオーナーさんと友達、というのは一種のステータスと感じてくれていた人が付き合ってくれていたのかもしれない。お店をしなくなることでメリットがなくなると感じたのかもしれない。

パティシエの側面で言ったら、一応フランスの領事館でのイベントに参加したり、大使館にも毎年お菓子の献上式にも参加したり、プロ向けの講習会のする側としてのポジションでもいた。
フランス菓子のトップの方達の遠くはない場所にいたと思う。

これらが失われた時に、自分に何が残るのか?
自分が大切にするべきことはなんだったのか?
と、離れていった人たちは考える機会をくれたと思うようにすることにしてる。

とにかく、自分で選んで住む世界を変えたのだから、
前を向いていけばいいのだ。

悪いことが起こるのは良いことが起こる前兆。

要は器(スペース)には限界があって、新しいことを始めるのであれば古いことは区切りをつけなくてはいけない。ということである。スペースが空いてないと新しいもの、ことが入る余地がないので、
じれったく、自分から折り合いをつけないときはゲームで言うところの強制イベントが起こる。

これまで集めた装備などが無くしたり、突然使えなくなるような感じだ。
そして主人公はのちに、無くした装備や道具よりもアップグレードされたものを手にしていく。

こんなことがあると、転んでもタダでは起きない精神こそが「成長」なんだと実感します

夢中なときこそ人は成長する

あとがなく、締切も迫っていると自然と前に向かっていくしかない。
速度が速くなると、ターゲットしか目に入らず、目の前のことに集中できる。

目の前に「集中できること」が現れたら可能な限りシングルタスクで挑みたい。

実はやらないことを決めることのほうが大切な時がある

人は離れるときは離れる。誰かの顔色をうかがうよりも自分の機嫌をしっかり取って、
こういう時こそ自分の機嫌は自分で取る。なるべく「ご機嫌さん」で過ごすことにしよう。

そんな前向きにカッコをつけても

もちろん現実は甘くない。

それでも自分を信じて、

初めから社会に自分の居場所なんて用意されてるわけがない。
それさえわかっていたら、誰のせいにもする必要はない。

自分の場所がないなら作れば良い。

なんなら、いろんな人の居場所になるようなところを作れば良い。

自分のため、生活のため、だけのがんばりなんてたかが知れている。

人は、いや俺は誰かのためにがんばる時こそチカラが湧くってもんなのだ。

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